コルンはドイツの蒸留酒で、無色透明、癖のない味わいが特徴です。
原料は、麦るいなどの穀物です。ドイツ語では穀物のことをコルンと呼び、お酒の名前の語源となっているのです。
穀物を蒸留するところから酒にコンブラントヴァイン(穀物で作ったブランデーの意味)という名が付き、略してコルンとも言われるようになったとのことです。
EUの規制によれば、「一切香味付けをしないもの」、というものがあるようですね。
ドイツではEUの加盟国なので、コルンはこの規制に従って作られているわけです。また、ドイツでの国内法ではコルンのアルコール度数を規制して通常のコルンは度数32度、ドッペルコルンは度数38度以上と決めています。
ドッペルというのは英語のダブルにあたる言葉ですが、このお酒の場合は普通のコルンの2倍の度数といった意味合いではなく通常のものより強い、という程度の意味合いだそうです。
現在ドイツにはこのコルン業者が3000社ほどあるようですが、生産規模の小さな企業が多いようです。
コルンで一番の大手の会社といえば、ドールンカート社のものでしょうか。
オランダ出身のドールンカートが1806年にドイツ北西端の乗る伝町で起こした蒸留会社です。
もともとはベリーなんかで香づけしたお酒だったそうですが、先に述べたEUの規制に従って現在では香づけなしのまろやかなお酒になったそうです。
逆に一番美味しいコルンは?となると、オルデスオーエ・グリュンダー・マルケという商品でしょうね。
グリュンダー・マルケとは「創業者の証」という意味で、1898年の操業以来変わらない品質を伝統的な製造方法でかたくなに守り続けてきたスペシャルなお酒です。
選り抜きの最高級小麦と、コルンとの相性抜群の軟水だけを用い作り出されたコルンの最高傑作です。
さて、シンプルなコルンなのでさぞかしカクテルに使われているかと思いきや、ストレートで飲まれる方が多くあまりメジャーどころで使われてはいないようです。
そんな中でもわがアンサーにもぴったりのレシピを見つけたのでここで簡単にご紹介。
「ダーク・ミステリー」という名前のカクテルで、シェイク、カクテルグラスです。
コルンとクレームドカカオ、生クリームをシェイクし、最後に摩り下ろしたチョコレートを振りかけるのがなんともオシャレです。
神秘的な名前とは裏腹に味は甘口で女性向けの美味しいカクテルです。
是非ともグリュンダー・マルケで作ってみたいものです。
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